2018年8月25日~27日 北岳バットレス・下部フランケ~Dガリー奥壁
1日目は、広河原から入山し、白根御池小屋でテント泊としました。 アプローチの下見をする予定でしたが、テント設営中に雨が降り始めてきたので、下見は取り止めました。 2日目は、4時に出発しました。 大樺沢を登っていると、だんだん夜が明けてきました。 予定していたD沢が判らず、その上のはっきりした沢筋から登って行きました。 途中で右の小尾根を乗り越し、D沢の上部に出ました。 結構歩き易く、アプローチとして問題ありませんでした。 下部岩壁は、5尾根支稜を登りました。 先行パーティーが支稜の左面から登っていたので、我々もそれに倣いました。 2ピッチ登った後、Dガリーを横切り、下部フランケ下の岩壁を登りました。 下部フランケ下の岩壁。 下部フランケの1ピッチ目。 一番易しそうな左寄りを登り、右にトラバースしました。 左寄りを登りきる1歩が難しく、スリングをつかんでしまいました。 その後、凹角を登って行きます。 幾つかの凹角の後は、フェース状を登ります。 この辺りはどこでも登れるため、ルートが不明瞭です。 そして、左にトラバースして、Dガリーに出ました。 トラバースするセカンド。 Dガリーを1ピッチ登り、Dガリー奥壁の取り付きに向かいます。 上部に3段ハングが見えます。 3段ハングの3段目は、ほとんど人工登攀状態になってしまいました。 次はクラックを登ります。 途中、縦リスにハーケンが連打している所があり、ホールドが少ないのでハーケンの上を歩きました。 チムニーは、事前情報と同じく途中で右側に出て、緩い壁を登りました。 残置支点が無く、クラックやリスも無いのでランナウトします。 落ちるような所ではないのですが、緊張しました。 Dガリー奥壁城塞は問題無く通過し、15時頃に登攀を終了しました。 終了点上の広場から見た北岳の様子。 16時頃に北岳山頂に着きました。 鳳凰三山。 富士山もよく見えます。 八本歯のコル経由で登山道を下り、19時頃に白根御池小屋に戻りました。 使用ギアは、 キャメロット#0.4~#2。 #3は確保支点のバックアップで使用したのみ。 下部フランケ1ピッチ目でハーケンを1本使用。 実力不足で多くのチョンボがありましたが、1日中天気が良く、気持ちの良いクライミングを楽しめました。