4/16 栃木県、大佐飛山


 4/16 栃木県、大佐飛山
大佐飛山は那須連峰の南に位置する男鹿山塊の主峰です。山容が特に目立つわけでなく地味な存在だが茶臼方面から見ると存在感があり、以前から気になっていてその頂を踏みたいと調べていた。夏道がなく積雪期および残雪期にアプローチが限定されるというのでますます行きたくなったわけだ。夏は猛烈な藪漕ぎが楽しめるという山でもあるが。
415日夕方、板室温泉からちょっと入口のわかりずらい巻川林道を経由し標高約900米の黒滝山新登山口に駐車、車中泊。

416日、3時半起き、4時半ヘッドランプで出発。 満月に近い月夜だが急登の森林帯の中は暗い。5時、標高1100米の稜線に上がる。



朝日を浴びて早朝の気持ちのいい尾根を登る
強風でしたが写真には写っていません。 
 快晴だが風強い。しばらくは気持ちのいい樹林帯の中の夏道をたどる。標高1200米あたりから残雪豊富。早朝のクラストした雪面はアイゼンが快調にきく。南側の雪庇状の斜面をたどる。

快適な夏道をたどる。もう少し上から雪が出てくる。

 
近くに野生のサルが多いのでしょうか、まさにサル山。

黒滝山手前の登り斜面。朝のクラスとした固い雪面をアイゼンで快適に登る。

 黒滝山(1754米)、あまり見栄えのする山容ではなかったですが、


黒滝山手前に那須眺望ポイントがある。快晴でもあるし日ごろ見慣れている那須山塊が茶臼から三倉まで一望に望める貴重なポイントだ。風も少し弱まってきた。樹林に囲まれて見通しの効かない登りのなか、まさに一幅の清涼剤。

那須連峰遠望。右から茶臼岳、朝日岳、三本槍、大峠。
その向こうに旭岳、左に行って流石、大倉、三倉山

茶臼を拡大してみると、左に朝日岳
   
8時半、黒滝山(1754米)。藪が密生していて頂上を確認できない(帰路にわざわざ確認したが)。この付近尾根筋が広がり迷いやすい。先行者のトレースがまっすぐ(西側に)のびており思わずたどったがすぐに気付き、右に方向を変え大佐飛山に向かう。長いだらだらした尾根が続くがアッピダウンが多く消耗する。大長山(1866米)からは誰がつけたか「天女の回廊」という白く広い雪稜が続く。最初にこの回廊の写真を見た時にスキーで行こうかと考えたがアップダウンの多いこの尾根にスキーは馬鹿げた思い付きだった。


大佐飛山手前の大長山、長い尾根の最後のピーク

標高1800米にある起伏の少ない広い尾根。当初この写真を見て
スキーでの登山を考えたが愚かなアイデアだった。

大佐飛山(1908米)、栃木県で最も遠いといわれる山
  
同じくその拡大、南面をのぞむ

12時大佐飛山着、出発から7時間半。標高差1000米だが起伏が多く雪上での藪漕ぎもあって結構疲れる。

 大佐飛山山頂

雪に埋もれた山頂標識、積雪は1M程度だろうか。

山頂から那須方面(東)を見るが樹林で見通しが悪い

西側、深い樹林で覆われる

南面、同じく見通しきかず

 山頂にザックとストックを置いて30分休憩

大佐飛山山頂は樹林に囲まれ見通しが効かない。今は雪で藪は隠れているが夏は本当にアプローチが困難であろう。30分弱周囲の写真を撮ったりして休憩。12時半出発。

 帰途に確認した黒滝山(1754米)、山頂標識の発見が困難なほど藪が深い

帰路は最終連絡時間も気になり結構急ぐ。終日快晴、朝風強く、その後弱まる。途中3か所でテント泊の登山者数名、登山口から一日で往復する登山者も他に3名。いずれも中高年者だ。

 
 カタクリ、夕方のせいか恥ずかしそうに下を向いている。
朝ならもっと華麗に咲いてくれるだろうが。 

登山口着1715分。12時間45分の行動時間。帰りに那須の温泉につかったら湯上り後10分くらいソファーから起き上がれないほど疲れていた。しかし快い疲れであり、久しぶりにビールがうまい。



コメント

  1. カタクリはもともと下を向いて咲く花です。
    日が差していればもう少し開くようです。

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