裏銀座~槍穂縦走(その1)
水場で水を補給し、いざ出発。今日の行程は、ブナ立尾根を登るだけなので、ほぼずっと登りである。いつものように直前になってどたばたした準備になってしまったし、夏山だからとあまり荷物、特に食料の軽量化を考えなかったので、スタート時で水を含めて約25kgもあった。久々の20kg強の荷物が肩に食い込む。少し軽量化を考えるべきだったかとちょっと後悔。
ブナ立尾根は初めてだったが、想像していたよりも登りの辛さを感じなかった。結構あっという間に登ってしまい、少し期待外れ。それよりも、木々に覆われて風があまりなかったので、暑くて暑くて。暑さに参った。
烏帽子小屋に着いたのが12時20分ごろ。高瀬ダムから約4時間かかった。気持ち良い汗をかいた。早速テントを設営して、烏帽子岳に足を運ぶ。
夕日に照らされる表銀座の山々がきれいだった。薬師岳方面はやや曇り気味。明日の天気が少し気になる。
7/24 松本駅(6:02)-(7:02)信濃大町-高瀬ダム(8:20)-水場(8:30)-8合目(9:50)-4合目(11:15)-1合目(12:05)-烏帽子小屋(12:20)-烏帽子岳往復
2日目
3時に起床。昨日とはうって変わって、曇りがちな空模様。朝食後、小屋のヘリポートで表銀座の山並みを眺めながら夜が明けてくるのを待っていると、10数人の年配のパーティが出発するところだった。どうやら彼らは今日中に雲ノ平に行くので、早出をするとのこと。私もうかうかしてられないと、テントを撤収し、4時半に出発する。
今日は、北アの最深部にいる幸せを味わいながら、野口五郎岳、水晶岳、鷲羽岳などの稜線を歩くことが楽しみにしていたが、ガスっていて視界がほぼゼロ。楽しさ半減。残念。
野口五郎岳と水晶岳はガスの中だったが、鷲羽岳あたりでようやく晴れてきた。三俣蓮華山荘に着いたのが、13時過ぎ。テント設営後しばらくして天候が急転、雷を伴う大荒れの天気になった。缶ビールでも手に黒部源流を見に行こうと考えていたがかなわず。しばらくして雨はおさまったが、結局濃霧が晴れず。眼前にそびえる鷲羽岳すら見えず。ずっとテントの中で過ごす。
鷲羽岳を背に。この直後からガスの中に。
7/25 烏帽子小屋(4:30)-三ツ岳(5:40)-野口五郎岳(7:10)-水晶小屋(9:30)-水晶岳往復(10:35)-岩苔乗越し(11:15)(道間違え)-ワリモ分岐(11:30)-鷲羽岳(12:20)-三俣蓮華岳(13:20)
3日目
槍の穂先を目指しながら、西鎌尾根を歩くことも楽しみにしていたが、やはりそれもかなわず。西鎌尾根も終わりに近づいたころに、若干ガスが晴れだしてきて、ときどき槍の穂先が見え隠れするようになる。今更晴れても遅い!
12時前に槍ヶ岳山荘に到着。7月末の土曜日ということで、予想通り槍ヶ岳山荘は大混雑だった。穂先も大渋滞。登山初心者の方がかなりいて、見ているこちらが怖くなってしまう。槍の穂先の往復に1時間半もかかってしまった。
テン場はほぼいっぱいであった。韓国からの登山者が目立つ。夕方になるとガスが晴れてきて、夕日に映える穂高連峰、笠ヶ岳、表銀座などの山々がきれいだった。
7/26 三俣蓮華小屋(5:15)-三俣蓮華岳(6:00)-双六岳(7:00)-双六山荘(7:35)-樅ヶ岳(8:15)-千丈乗越し(10:30)-槍ヶ岳山荘(11:45)-槍穂先往復
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