西穂~奥穂縦走

7月23日から25日に穂高岳縦走に行ってきました。

1日目(7月23日)
新宿発上高地行のさわやか信州号で、上高地バスターミナルに着いたのが5時半頃だった。 実は新宿からバスで上高地に直行したのは今回が初めてだ。マイカーで来るよりも睡眠が取れるので体力的に楽だ。欲を言えば、我々のようなテント泊の登山者にとっては、途中で食料の買出しなどをさせてくれるともっと嬉しいのだが。 1日目は西穂山荘までなのでかなり余裕があったので、上高地周辺でゆっくりしてから出発。

朝靄がたちこめる梓川。今日は暑くなりそうだ。

田代橋を渡ってすぐの登山口から緑豊かな登山道をひたすら登る。天気が良いので、樹林帯はかなり蒸し暑い。久しぶりにテントを背負っての山行で、体力の低下を痛感する。 山荘に到着後もヘリの発着により、昼過ぎまでテントを設営できず、数時間小屋で時間をつぶす。たまらず、ビールを注文。午前中のビールは素晴らしく旨い!結局2本空けてしまった。 テントを設営後に付近を散歩したりして時間をつぶした。
テントの中でひと休みしていたら、中学生の集団が到着した。生徒だけで5,60人はいるだろうか。生徒と先生の甲高い声が静寂を打ち壊す。生徒もうるさいが、先生もうるさい。結局夜まで山の中とは思えないほどの喧騒が続いた。は~、精神的に疲れた。

上高地バスターミナル(5:25)-西穂登山口(7:00)-西穂山荘(9:20)

2日目(7月24日)
朝から怪しい空模様だった。低く暗い雲が付近の稜線を隠し、いつ雨粒が落ちてきてもおかしくないような状態だった。 最悪は西穂のピストンで下山ということも覚悟しつつ、とりあえず行けるところまで行くことにして、テントを撤収して出発。



西穂山頂を過ぎた辺りで小雨が降りだしてきた。岩は湿っていたが、慎重に足を置けば大丈夫な程度だったし、雨天のわりに空は明るく、視界も悪くなかった。 ジャンダルム付近に差し掛かる頃には天候が回復してきた。ジャンダルムを独占!!でも、もう少し天気が良ければ。。。

ジャンダルムを振り返る。(右奥がジャンダルム)

それ以降は、時間と共に天候が回復してきた。昼頃に奥穂高岳に到着。快晴だ。 雨天のせいか、西穂~奥穂を縦走する人は少なかった。その日は結局、西穂側からは私と12人パーティ1組、奥穂側からは単独の方が1人だけだったようだ。

穂高岳山荘に到着したのが昼過ぎで、まだ体力的にも充分に余裕があったし、翌朝の天気予報もあまり良くなかったので、当日中に横尾まで下山することにした。

今年の涸沢は残雪が多いようだ。軽アイゼンを持ってこなかったので、慎重に下った。 涸沢のテント場は残雪に追いやられてスペースが狭かった。おそらく数十張でいっぱいになりそうだ。 横尾方面から涸沢への斜面にも雪がたっぷり残っていた。

ザイデングラード付近から涸沢ヒュッテを見下ろす。雪が多く、テントが少ない。

16時過ぎにようやく横尾に到着。横尾のキャンプ場は比較的空いていた。 今日は11時間行動になってしまった。
テント設営後、缶ビールで自分自身をねぎらう。
夜に雨が降ってきた。横尾まで下りてきて良かった。

西穂山荘(5:20)-西穂独標(6:10)-西穂高岳(7:10)-間ノ岳(8:40)-天狗岩(9:25)-天狗のコル(9:40)-ジャンダルム(11:20)-奥穂高岳(12:30)-穂高岳山荘(13:10)-涸沢ヒュッテ(14:40)-本谷橋(15:40)-横尾山荘(16:25)

3日目
横尾から上高地まで2時間半程度歩き、バスで新島々に行って、迎えに来たマイカーで塩尻の妻の実家へ。
天候にはあまり恵まれなかったが、充実した山行だった。

横尾山荘(6:10)-明神(7:35)-上高地バスターミナル(8:25,9:10)-新島々駅(10:15)

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