4/28-29 明神岳東稜

今回は、会メンバーのI,Hの2名にて明神岳東稜に出かけてきました。
Hにとってはかなり前から目標にしていた山、計画は前から考えていた山です。天気予報は問題なく、アッタク日和の模様です。
前日の22:00の出発、沢渡に1:30に到着、3時間ほどの仮眠をして5:20の上高地行きのバスに乗車。上高地について出発したのが6:10、まずは明神までなだらかな散策コースを歩きます。明神に着いたら明神橋を渡り右に進みます。
あまりにもすぐ養魚場が見えたので違う建物じゃないかと通り過ぎ、しばらく歩いてやっぱりあれだと気が付き少々タイムロス。
下調べ通り養魚場の前を通って下宮川谷を進みます。
雪がなければ道迷いは無いですが、冬季であれば確かに迷いやすいところだと思いまいた。ちょっとペンキの矢印に騙されながらも順調にすすみ上宮川谷に出ることが出来ました。そこから少し下って宮川のコルに到着。
GWの最初のパーティということでトレースを付けながら、時々雪にはまりながら進みます。
本日は我々の他にもう1パーティいて後から来るのですがなかなか追いついてこない、どうやらトレースをそのまま利用してついてくるつもりらしい。

宮川のコルから長七ノ頭
長七ノ頭を右に見ながら登っていく、意外と長い斜面で結構疲れる。
上り詰めた先がひょうたん池になる。この時期は雪で覆われてひょうたん池は見えない。少し上がったところで本日最初の大休止。10:30
やっぱりトレースを付けていくと意外と時間がかかるものです。


第一階段手前

ひょうたん池から本日の核心、第一階段が見える。階段なんていう名前が付いているから簡単に登れるかもという考えもあったが、やはり名前がつくだけあるところです。まず最初に右ルートが簡単そうに見える。下調べでは左が簡単とあったがまあ取り合えす右ルート行ってみようという事で、Iさんがリード。これが意外と苦戦を強いられる。さらに右から行こうとしたが、傾斜が急になったのと腐った雪でドン詰まり。少し戻って左ルートの雪稜を行く。これが明らかに簡単。ここで思わぬ苦戦を強いられたねと言いながら雪稜を登っていく。だいぶ昼を過ぎたあたりなので気温もどんどん上がり、雪の状態も非常に悪くなる。雪に足を取られながらの行程なので慎重に進む。


第一階段の先の雪稜

やっと本日の幕営地らくだのコルに15:30到着


らくだのコル 本日の幕営地 その先が明日の核心
早速整地してテントを張り、食事。寝不足とラッセル疲れもあって、多分19時前には就寝したものと思われる。
早いうちの雪が締まっているうちに登ろうということで、翌日は3:30起床。
4:50に出発。

最初の部分は左から上がる。これを超えると核心のバットレスに出てくる。

バットレス、右の凹角を登る。
Hから登り始める、支点は豊富だが、足が乏しい。Ⅲ+~Ⅳ-という話のことはある。腕力を必要とする登り、これが5m足らずなのでなんとか核心を登り終えた。

Iさんは問題なく核心を登ってくる。
その先は、明神岳頂上まで雪を詰めていく。
なんだかんだで結局6:30には頂上に登れた。そこからの前穂-奥穂さらにその先の景色が一望できる。登り切ったことに心から嬉しくなる。

その先は、後はⅡ峰の登り Ⅲ級程度
Ⅰ峰のくだりも結構急であったが、慎重に降りれば問題なく降りれる。今回最後のイベント、Ⅱ峰の登りにとりかかる。ルートは左の凹角を登っていく。良く見ると直登のルートにもハーケンや残置ロープがあるが、アイゼンで登れるところのようには思えない。ここは予定通り凹角を登る。さほど難しくもなくⅡ峰に登れた。

この先のⅢ峰~V峰方面
このあとはⅤ峰まで難しくはないが、慎重に行かなければならない岩場を通り過ぎていく。岩が浮き石が多いのは気が抜けない。V峰手前のコルに着いて、荷物をおいてV峰往復した時点でまだ9:30だった。今回は、天候に恵まれ何事も問題なく早く行くことができた。

前明神沢を下る
後は前明神沢を下って、岳沢に出るだけであるが、急で長い。途中雪が溶け水が流れている箇所があったりしている横を通り過ぎて下りていく。上高地に着いたのが11:30頃となった。
予備日を設けていたが、難なく行けたことで楽しい春山山行となりました。

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