武尊山川場谷、沢登り

武尊山登頂を目指し6月下旬に計画した沢登りをメンバーの都合で8月に実施した。
8月25日(土)、つくばと那須から各メンバー(H、N、U、Oの4名)予定通り川場谷野営場に朝8時に集合。天気晴れ、今日も暑い日になりそうだ。下山時を考え一台を野営場に置き、もう一台で桐の木平キャンプ場に降りる。8時半入渓、標高950米。
キャンプ場より入渓
早速魚止めの滝らしき5米の滝を越える。何十年振りかの沢登りに体が反応しない。両手両足がフワフワして岩に密着しない。体が山になじむには時間が必要だ。

ウナギの寝床
名前の通り狭く蛇行した流れを横に見て左岸を飄々と進む。フェルト靴はなかなか快適。昔の地下足袋にワラジより良い。

4米二条滝
気持のよい滝、ナメ滝、ナメ床が続く。 

 休憩
9:45標高1075米、右岸に自動観測所らしき建屋を見て休憩する。雨量または沢の水量の自動観測?

 獅子の牢
暗い淵になった獅子の牢だが両岸が切り立っていないので圧迫感はない。腰まで入って通過する。途中の滝は巻かずに直登を繰り返す。一度濡れると水流に入るのに何ら抵抗感がない。

水しぶきを浴びてO(1)

水しぶきを浴びてUさんとNさん(2)

夏山!木漏れ陽
 13:00川場剣ヶ峰沢が左岸より入る。標高1350米。下界は暑いだろうにここは別天地だ。
気持よさそうなトロ
泳いで、泳いで、ザックを浮袋に
2,3か所泳いで滝にとりつく。水中に意外としっかりした足場がある。水中の足場は沢登りのポイントの一つである。

核心の8米滝
13:55標高1410米核心部の8米の滝、左側にルートをとりロープを出す。

いつもトップのHさん、ルート開拓御苦労さま。華麗ですね。


確保され余裕のUさん

右岸を慎重にヘズる
夏の沢は快適、Uさん

シャワークライミングを満喫中、Hさん

シャワークライミングを楽しむO

 
滝の落ち口が怖かったHさん
 しかし絶妙のバランスで越えるHさん
見た目より簡単だ
14:40標高1450米 剣ヶ峰下の沢出合。
15:40標高1495米 剣ヶ峰沢と上の沢の中間。ロープを再度だす。硫黄の臭いがする。 
急流をまたいでUさん、Nさん

 焚火の跡を発見、今夜のビバークサイト

 16:30右岸にたき火跡を発見。ターフを張って快適なテントサイトを即席で作る。暖かいご飯にレトルトのカレーなどをかけ、焚火にあたりながらの夕食は何とも優雅な時間だ。食後の紅茶に満足、満足。
夜間は満天の星。しかし寒かった。標高1550米だ。シュラフカバーだけでなくシュラフ本体を持ってくるべきだったか、いやこの程度の寒さは我慢我慢。

8月26日(日) 晴れ。心配していた雨も降らず。寒さに震えた体を再び焚火で温める。餅いりラーメンを食べてさあ出発。
源頭近し、迷わないように現在地点を確認

そろそろ水流も切れる
さあ、これから藪こぎだ。

深い笹の中を藪こぎ
笹が密生している藪なので比較的楽だ。それに背丈以上の笹であり陽射を防いでくれる。とにかくひたすら上に上に頑張る。体力勝負だ。

悪戦苦闘中のNさん

稜線がやっと望める
 高度計では2000米を越えた。少し本峰に近付き過ぎたか。地図上1975米の岩峰を越えた稜線に出る。

何と、熊の糞
藪こぎ中に何と大きな糞跡を発見。熊のだ。それほど古くない。乾燥していない。2,3日以内のものだろう。挨拶はしたくないので早々に失礼する。日中は熊さんも風の通る稜線がいいのだろう。夕方から行動して沢筋に降りるのが行動パターンだ。
やっと夏道へ

 疲れた!やっと夏道に出る。道の脇に茫然と座り込むと登山客が怪訝な表情で通り過ぎる。別に怪しいものではないのに、メンバーの人相が悪いのか?
武尊山山頂
12:10武尊山頂上 15人くらいの人が休んでいる。西面の武尊神社から来た人が大半だ。登頂記念に写真をとる。360度の視界が楽しめるはずであったがあいにくの雲で尾瀬の至仏山は見えない。

前武尊山
14:45前武尊山(2039米) かなりの疲労感。当初予定した不動岳への下山ルートを変更し東側のスキー場への道を下る。標高1800米くらいまでリフトがのびており冬季は天候に恵まれれば面白いであろう。夏のスキー場には人影がなく静かで一面の草原は好きだ。
一気に野営場まで下る。16:45野営場着。各々家路に着いた。 (筆者O)













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