仙ノ倉山・西ゼン

日付:2012年9月1日(土)
メンバー:Mさん、うっちー
記録:7:05林道ゲートスタートー7:22群大ヒュッテー8:00入渓地点ー12:45源流ー(藪こぎ)ー13:45稜線ー14:20平標山山頂ー(平標新道)ー16:15入渓地点ー17:25林道ゲート

 こんにちは、うっちーです。
今回は上越地方で、2つの巨大なスラブ帯を持つ、美しい流れの仙ノ倉山・西ゼンに、Mさんと二人で登って来ました。
西ゼンと言えば特に沢屋さんでなくても一度は聞いたことのある有名な沢ですが、何よりそれを特徴付けているのは、数百mにも及ぶ、巨大な2つのスラブ帯。
巨大なスラブ帯ってねえ、言ってみれば、巨大な滑り台みたいなもんですよ、ええ。
どんなガイドブックを見ても、スリップは許されないと書いてあります。
人間ミスはつきもの。人生ミス続きの僕には命がいくつあっても足りないなあと少々ビビりながらも、せっかくの名渓ということで行って来ました。

林道のゲートから歩き始め、20分ほどで群大仙ノ倉山荘が見えてきました。
ここから橋を渡ったところで、平標新道の山道に入ります。

  平標新道を40分ほど歩いたあたりで、仙ノ倉沢の入渓地点になります。
僕はこのところ、毎週末沢に行っているので疲れが残って、すでにバテ気味です。
そうなると集中力が切れてしまうので要注意です。

  こういった小滝とも言えないようなスラブが出てきます。

  まだ、第一スラブにも来ていないのに、もうこの沢全体がスラブっぽいですね。
このあたりは何という事もなく通過。

  ここが東ゼンとの出会いにあるスラブ。中央寄りを登ろうとしたのですが、出だしでつるつる滑って歯が立たない。ちょっと疲れが残っていて気力も充填してなかったので、ちょっと気力が萎えました。 まだ死にたくないし、この先、第一スラブできっと滑りそうな気がするし〜(´・ω・`)で、躊躇していたら、Mさんから「巻けるから」と言われて、気を取り直して、右側の草付きを登りました。

  つるつる滑ったのはさっきのスラブくらいだったみたい。
でも僕の沢足袋は、もう20年くらい前に買ったもので、フリクションがあまり効かないことが判明。無理せず巻けるところは巻いたのでした。

  第一スラブ前の滝、意外にもスラブよりも立っている滝のほうが好きかも。

  いよいよ、第一スラブ。
けっこう、ちゃんと凹凸を拾えばなんとかなるもんですよ。沢足袋はもうフリクションはあまり効かなくなっていますが、その分、底の凹凸を敏感に感じることができます。


  出た〜、第二スラブ前15m滝。ここは中央突破しました。
頭から水をかぶりながら、レイバック気味に登ります。だんだん、脳内物質が出てきて楽しくなって来ましたよ。

  次の15m滝。スラブだけかと思っていたら、こんな滝もいくつかあって面白かったですよ。

  Mさんが直登しまーす。ここを僕はセカンドで登ったのですが、ビレイポイントが45度斜め上なので、 登るに連れてザイルが横の方向に。
セカンドなのに落ちられないじゃん。(´・ω・`)


  いよいよ、第二スラブ。
第一スラブよりも傾斜は急なんですが、第一よりも凹凸がはっきりしているので、大丈夫だ。問題ない。

  第二スラブを上から。スラブと言えどもけっこう急でしょ。
このあと、第二スラブ最後の滝、1時間ほどの藪こぎ、平標山登頂の写真と続きますが、メタボの身体がアップで写っているので、割愛します。
 平標山頂周辺は、池塘もあって、なかなか気持ちのいい場所でした。

  下山は、平標山から平標新道を下ります。その途中から、第二スラブ全景が見えてきました。すっきりした良い沢ですね。遠くから見ると意外に傾斜は急(水平距離3km、標高差1km)だなと思いました。
 最初のスラブでこそ、滑りまくりましたが、それ以降は、ちょっとした凹凸をちゃんと拾えば何とかなるもんです。最初のスラブも度胸を決めれば、落ちてもウォータースライダーでドボンですしね。案ずるより登るが易しでした。
 
 その後、新道を頂上から2時間ほどで入渓地点に。まだ完全に整備されていなくてちょっと歩きにくいところもありましたが、きっと疲れていたせいでしょう。
17時半に林道ゲートについて、途中、湯沢の「岩の湯」(400円)でゆったり湯につかったり、食事をしながらのんびり帰途につきました。


おまけ:GPSトレース図

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